WordPressのプラグインのトリセツ・取説〜「更新」ボタン気軽に押しちゃだめ?〜

WordPressのプラグインのトリセツ・取説〜「更新」ボタン気軽に押しちゃだめ?〜

こんにちは。
「しろくまの日記帳」としてブログ・お知らせを投稿しておりますが、更新が空いてしまいました。
(多くのご依頼をいただいてご依頼に専念しているという証拠でもありますが…)

知っとくとサイト運営にちょっとためになる「サイト運用あれこれ」について、
久しぶりの更新は、今回は皆さんおなじみ(?)の「WordPress」についてです。

WordPressって「プラグイン」を多く用いて、様々な機能をサイトに持たせることができることはご存知の方が多いかもしれません。

その「プラグイン」、管理画面からも見れて、「更新してください」なんて表示されているもんだから「新しくしとくか」と、ポチッと気軽に押しちゃっていませんか?

「プラグインの更新」、何も考えずにしてしまうと、サイトに不具合を起こしてしまうかもしれないのです。

今回はそのプラグインの取り扱いについて、抑えておきたいポイントをご紹介しますね。
WordPressのサイトを触ることがある方でしたら、「あれ、こんなはずじゃなかった…!」なんて状況にならないように、絶対役立つはずです。

アップデートは慎重に行う必要があります

先程もお伝えしましたが、大切なことなので改めてお伝えします。
まず認識していただきたいこと、それは「プラグインのアップデートは慎重に行う必要がある」ということです。

というのも、「プラグイン」というのは、「WordPress本体」に付け加えるオプションのようなものであり、WordPress本体のバージョンとプラグインのバージョンの相性があるからです。

WordPress本体が古いバージョンなのに、プラグインだけ最新版に更新してしまうと、「そんな古いWordPress本体のシステムに適応しないよ…!」とエラーとなってサイトが見れなくなったり、正常に機能しなくなったりする可能性があるわけです。

そのため、まずプラグインの自動アップデートは避けたほうが無難です。

「プラグインの自動アップデート…?」となった方もいるかもしれませんので、ご説明しますと、WordPressにはプラグインに新しいバージョンが出たときに、自動で最新にしていく設定ができるようになっています。
最新のバージョンを使うことはいいことではあるのですが、WordPress本体のバージョンとの相性を考えずに自動で最新にされると困ることもあるわけです。

となりますと手動で行うこととなりますが、プラグインのアップデートの際には、サイトのバックアップを取ることが望ましいです。

(特に、1つ前のバージョンからアップデート等ではなく、更新しないまま何年も経ってしまったものをアップデートする際は不具合が起きる可能性が高いので必須です。)

もっと言えばテスト環境で試してから、というのが理想ですが、なかなかそこまでは手間になってしまいますので、バックアップでも十分かと思います。

アップデートの頻度について

サイトに入っているプラグインのどれかが新しいバージョンが出るたびに、アップデートのために毎回バックアップというのも、運用上労力がかかってしまうかと思いますので、プラグインにもよりますが、1~3ヶ月くらいおきに確認し、何個かバージョンが新しくなってるものがあるなというときに行うのが現実的かというところです。

まれに、セキュリティに脆弱性がある、と判明して、対策が施された最新バージョンにいち早くアップデートしたほうがいいor他のプラグインに乗り換えるほうがいいというような場合もあるのですが、日常的には、上記のような頻度で問題ないかと思います。

(常に最新版で問題なく動作していることが望ましいですが、新しいバージョンにいち早くアップデートしすぎて、もしアップデートによるエラーが出たときの解決情報がまだ少ない…、という状況になることも可能性としてはあります。)

アップデートする際に気をつけていただきたいこと

アップデートによって不具合が起きた際、どのプラグインをアップデートしたことで、不具合が起きたのか原因を特定しやすくするために、更新できるプラグインをまとめてアップデートではなく、一つずつアップデートして、都度サイトを見て異常がないかを確認して、また別のプラグインをアップデート、と様子を見ながら行う方法をおすすめします。

もし、エラーが出て自分で解決できない場合でも、専門の方に「〇〇のプラグインをバージョンアップしたときにエラーになった」と伝えることができれば、エンジニア側も原因の範囲が特定できるので対処しやすくなり、エラーの早期解消に役立つんですね。

実際日々ご相談をいただくことがありますが、「どのプラグインを更新したときにその症状になりましたか?」とお聞きしています。お客様で分かる場合は、そのプラグインを集中して調査すれば良いので、対応が早くできるというわけです。

プラグイン自体の新しさについて

次はプラグインの新しさについて。

3,4年以上アップデートされていないプラグインは、開発が止まっている可能性があり、セキュリティ的に良くない状態であるので、できれば同じような機能を持った、他のプラグインに置き換えることを検討したほうが良いです。

(なかなか全く同じ機能の別のプラグインを探すのは難しいかもしれませんので、どの機能を妥協するか、乗り換え先のプラグインの別の機能を使うか、など検討する必要があります。)

また、プラグインの置き換えと言っても、乗り換えたプラグインで新しく設定作業が必要になったり、全く同じ機能にはならない部分があるので、置き換えについては、専門の方に相談することをおすすめします。

サイトに入れるプラグインの数について

プラグインの入れすぎはサイトが重くなってしまい、SEOやユーザの閲覧時の快適性の面で不利になってしまうので、プラグインは厳選して入れることを推奨いたします。

プラグインの選び方

プラグインを選ぶときは、できるだけメジャーなもの(DL数が多いもの、バージョンアップの頻度が高いもの(最新バージョンが新しいもの)、開発元の信用力があるもの)を選択するほうが、

機能性だけでなく、セキュリティ面や使い方に困ったときに探しやすい、などの面で有利なので、参考いただければと思います。

WordPress本体のアップデートについて

WordPress本体についても古くならないようにアップデートしていく必要があります。

(プラグインが最新版でも、WordPress本体が古いと、合わずに正常に動作しなくなる場合があります。)

しかし、WordPress本体のアップデートはかなり慎重に行う必要があり、必ずバックアップをとり、テスト環境を用意して問題ないかを検証した上で本番のサイトをアップデートする、という手順を必ず踏んでいただきたい作業になります。

お客様でアップデートしてしまい、「サイトが見れなくなったが元に戻せない」というお問い合わせをいただくことも度々あるので、こちらは専門の方にお任せするほうが安心ですね。

まとめ

いかがでしたか?
「プラグイン」って簡単に機能を追加できるし、気楽なものだと思っていたら、意外と気をつけることがあるのです。
WordPressは手軽ですが、複雑なシステムで成り立っているのが実際のところです。
そして、プラグインも複雑なシステムを持っており、相性が合ってはじめて正常にサイトが機能しています。

プラグインの取り扱い、特に「更新」については、ちょっとでも不安であればご相談いただいたほうが、無難かなというのが正直なところです。
Vanilla Bear(バニラベア)では、100サイト以上(もう数え切れないくらいです)WordPressサイトをお預かりして、作業してきましたので、何かお力になれることがあれば、お気軽にご相談くださいね。