はじめに:Webサイトの修正は“車検”と似ている?
「ちょっとここだけ直してほしいんですけど、いくらですか?」
こんなふうにお問い合わせをいただくことがあります。
たとえばそれは、「この画像を差し替えて」「ボタンの色を変えて」「文章を1行足して」など。
でもその“ちょっと”は、車でいうと「ちょっと異音がするので見てもらえますか?」に近い感覚だったりします。
Webサイトの修正見積もりは、車検に似ています。
また、「現場を見ないと判断できない」という点では、リフォームにも似ていますし、症状だけで診断できない医療にも共通しています。
1|車と同じ、“中身を見ないとわからない”のがWebサイト
車の調子が悪くて修理に出すとき、まずは現物を見てもらいますよね。
「ブレーキの効きが悪い気がする」と言っても、それがパッドの劣化なのか、油圧の問題なのか、センサー系統の不具合なのか、パッと見では判断できません。
Webサイトも同じで、
- WordPressなのかWIXなのか
- オリジナルテーマか既製品か
- カスタマイズの度合いや、更新のしやすさ
など、裏側を見て初めて「何が必要か」が判断できることが多いのです。
これは、リフォームにおける「壁をはがしてみないと分からない」「配管がどうなっているかで工数が変わる」といったケースにも似ています。
また、医療の現場でも、問診や見た目だけでは判断できず、検査を通して初めて正確な診断と処置が可能になるのと同様です。
2|“1ヶ所直すだけ”に見えて、分解が必要なことも
たとえば「ドアミラーが外れかけているから直して」と言われても、実際にはドア内部の配線やパーツを一度ばらさないと直せない、なんてこともありますよね。
Webサイトでも、「このテキストだけ直して」という修正が、
- 他のデザインとズレが出ないよう全体のバランスを調整
- 表示崩れやスマホ対応のチェック
- 管理画面側でどう編集可能にするかの検討
…など、単にテキスト差し替えだけで終わらない作業になることがよくあります。
3|サイト修正の“見積もり”にも、工程があります
車でも、修理に出す前に「まず点検・診断料がかかります」という場合があります。
Webの見積もりも本来は同じで、
- ログイン情報をもとに確認
- テーマ・構造・サーバー環境などの調査
- 仕様のすり合わせと作業範囲の切り分け
という手順を経て、ようやく見積もりが出せるという構造です。
言い換えれば、無料で見積もりを出しているのは、点検や診断を無償でしている状態でもあります。
4|だからこそ、事前情報のご提供はとても大事です
車であれば、車種・年式・走行距離などの基本情報があれば点検前でもある程度の想定はできます。
Webの場合も、
- 使用しているサービス(例:WordPressか?)
- サイトのURL
- 希望している修正内容(なるべく具体的に)
などを事前にいただけると、こちらも早く・正確なご提案ができるようになります。
5|制作者としての想い
「気軽に聞けない」「面倒に思われたらどうしよう」とご不安になるお気持ちも、よくわかります。
でも、より正確に・誠実に対応したいからこそ、まずは中を見させてください。
少しだけお時間をいただくことで、納得感のあるお見積もりと安心な進行につながります。
まとめ
Webサイトの修正は、意外と「車検」「リフォーム」「医療」に似ているところがあります。
ちょっとの違和感から、大きな整備や修正が必要なことも。逆に、思っていたよりシンプルに済むこともあります。
だからこそ、まずは「状態を確認させていただく」ことで、適正なお見積もりができます。
お互いにとって気持ちのよい進行ができるよう、今後もひとつひとつ丁寧にご対応してまいります。