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Webサイトの見積もり=診断?価格を出す前に行う工程とは

Web制作に限らず、何かを依頼する際には「まずは見積もりを…」という流れが一般的かと思います。

けれど、Webサイトの場合はこの「見積もり」自体が、実はとても繊細で、手間のかかる工程です。

「ちょっと聞いてみたいだけなのに」「簡単な修正なのに」と思われることもありますが、

実際には、医師の診断や車検に近いくらいの情報収集と判断が必要になることが多いです。

Webサイトの見積もりは「予約のいらない診察」みたいなもの

たとえば車検なら、「車という物体」があって、年式・型式・走行距離などからある程度の状態や費用感を見積もることができますよね。

でもWebサイトには、そういった共通の「型番」や「規格」がありません。

  • どんな構成で作られていて
  • どんな環境で動いていて
  • どのくらい修正したいのか

それらを一つひとつ診ることから始める必要があるのです。

ときには、外から見ただけでは判断が難しく、ログイン情報をいただいて内部まで確認しなければ、見積もりすらできないケースもあります。これは、「車検を受けるために整備工場に持ち込む」ようなものです。

「テンプレで一瞬で出る見積もり」とは違います

最近はAIなどの台頭もあって、

「見積もりはサイトに入力したら即時でポン、と出てくるもの」と思われがちですが、

Web制作ではそう簡単にはいかないのが実情です。

むしろ私は、「見積もり作業自体が立派な有料サービス」だとすら思っています。

案件に応じて頭をフル回転させ、知識と経験を総動員して構成やリスクを想定し、費用や工数を見極める。

…そんな工程を経て、やっと見積もりを出しています。

ですので、内容によっては少しお時間をいただくこともありますが、ご理解いただけると嬉しいです。

曖昧な段階でも、ご相談は歓迎です

もちろん、すべてが決まりきっていなくても大丈夫です。

はっきりとは決まっていないけれど、「ちゃんと考えたい」という気持ちがある方にとって、

お話の場そのものがヒントになることもあるかもしれません。

そんなふうに、一緒に整理していくプロセスも大切にしています。

最後に

診断や車検と同じく、「事前にしっかり状態を見せていただくこと」が何より大切です。

お手数おかけしますが、ご相談の際はサイトのURLや、ログイン方法などを可能な範囲でご用意いただけますと助かります。

そのうえで、必要に応じて柔軟なご提案をさせていただきます。

見積もりは、お互いの認識をすり合わせていく大切な一歩だと思っています。